小児科受診 Q&A

Q、かぜの症状があるときの受診のタイミングがわからないのですが?
咳や鼻水が少し出ていても、元気や食欲がありいつもどおりに眠れるようなら受診せず様子をみていてもよいでしょう。
夜起きてしまう位に咳が出るなど日常生活に支障が出てくるような場合は受診しましょう。
Q、夜に高熱が出ました。一刻も早く受診した方がよいのでしょうか?
生後6ヶ月を過ぎていて、(ぐったりして元気がない、水分が摂れない、胸の音がぜーぜー言っている)等といったことがなければ、大急ぎで救急外来などにかかる必要はありません。
ご心配なときは、こども急病電話相談(#8000)を利用するのもよいでしょう。
Q、赤ちゃんは風邪をひかないと聞いたけれど?
「小さい赤ちゃんは風邪を引かない…」というのは正しくはありません。
赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいる間に免疫の力をもらったり、母乳により免疫の力をもらったりします。しかし赤ちゃん自身の免疫の力は弱いものです。つまりはお母さんがひく風邪(のウィルス)には赤ちゃんもかかる可能性があるのです。
赤ちゃんを守るためにも、ご家族の皆様でうがい手洗いを心がけましょう。
Q、お薬手帳は必要ですか?
かかりつけ医以外の医療機関を受診される場合はとても有力な情報となる場合が多いので、
是非お持ちになってください。
お薬の説明の紙でもかまいません。
Q、解熱剤は積極的に使用した方がよい?
解熱剤はもともと一時的に熱を下げるだけで、病気を治すものではありません。
むしろ、解熱剤を何度も使用すると熱の期間がかえって長引くことがある、ということがわかってきました。
このため安易に解熱剤を処方しないという姿勢の医師も増えてきました。
予防接種 Q&A

Q、予防接種はなぜ必要なのでしょうか?
現在でも、かかってしまったら治療法がなかったり、重い後遺症を残したりする病気がまだあります。
そのような病気にかからないように予防接種をうけましょう。
Q、ワクチンによって受ける回数や、次の別の予防接種を受けるまでの間隔が違うのは?
ワクチンを大きなグループに分けると「生ワクチン」と「不活化ワクチンなど」に分けられます。
■ 生ワクチンは病原体は生きているが、病原体のウィルスや細菌が持っている病原性を弱めたものです。免疫がつきやすいので1~2回接種します。
BCG、MR(麻しん風しん混合)、(経口)ポリオ、水ぼうそう、などのワクチンがあります。
■ 不活化ワクチンは病原性をなくした細菌やウィルスの一部を使います。生ワクチンに比べて免疫力が弱いので、何回かに分けて接種します。DPT-IPV(四種混合)、インフルエンザ、日本脳炎、ヒブ、肺炎球菌などのワクチンがあります。
■ 生ワクチンを受けた後は、次の(別の)予防接種までには4週間以上あけます。不活化ワクチンを受けた後は次の(別の)予防接種までには1週間以上あけましょう。
Q、37.5度以上の熱がありますが、予防接種は受けられますか?
お家で37.5度以上ある場合は受けない方がよいでしょう。
これから熱が更に上がってきたり症状が出てくる可能性があるからです。
Q、かぜで38度以上の発熱が予防接種を受ける予定の日の2日前まで続いていました。
元気になったので予定通り予防接種を受けられますか?
解熱してから1~2週間たってから接種を受けた方がよいでしょう。
発熱の後はウィルスなどの病原体と戦いで体力を消耗しています。
解熱してから1~2週間たってから接種を受けた方がよいでしょう。
Q、せきや鼻水が出ているのですが…
機嫌もよく食欲もあり、せきや鼻水が少し出る程度なら接種できることが多いです。
しかし朝晩の咳き込みが激しい場合や眠りにくい位に鼻水が出ている場合などは、
接種は控えた方がよいでしょう。
乳幼児健診 Q&A

Q、健診は受けた方がよいのでしょうか?
お子様の健診は大人が受ける健診と違い、発育や発達のチェックを主に行います。大切なお子様の成長を見守るためにぜひ受けられることをお勧めします。
Q、健診を受ける時期は?
乳児期は母子手帳に載っている時期が目安となります。1か月健診は出産されたところで受けるとよいでしょう。4か月児健診、1歳6か月児健診、3歳児健診は区役所より通知があります(無料)。その時期以外の健診は任意で自費となります。
Q、赤ちゃんのことで質問があるのですが?
小さなことでもぜひお聞きになって下さい。
母子手帳やメモ用紙などに聞きたいことをメモしておくのもよいと思います。
Q、保育園の入園前健診は受けることができますか?
はい、当院でも行っています。
申し訳ありませんが、病気で受診されるわけではないので保健が使えず自費となります。